D2Cは”作り手がユーザーと直接繋がる”という意味ですが、このビジネスモデル自体、私自身このときはじめて耳にした言葉で、何それ?ネット通販と何が違うの?という感覚でした。
しかしよくよく調べてみると、普段の生活の中で使っている日用品や食品がD2Cブランドから生まれたものであったり、雰囲気が好きでよく見ているSNSがブランドの一コンテンツであったりと、すでに身近なところに存在していたことが分かりました。
自分が無意識に生活に取り入れていたことが驚きでしたが、なぜ私がそれらを選んでいたかを辿ると、プロダクトの機能や品質はもとより、製造方法や使い方のレクチャーから、そのブランドの成り立ち、思想、ブランドを取り巻くヒト、モノ、コトなどを見聞きすることで、あらゆる方向から、私が興味を持ち共感し、好きになる理由を提供されていたからだということにも気づきました。
これは、漢方という複雑な世界観を伝えるのにとてもよいアイデアだし、むしろ複雑だからこそさまざまな切り口で伝えることで、漢方のもつ懐の深さを見てもらうことができ、受け取る側にも考える余地や選択肢が生まれ、自分にとって本当に良いものを選びたい、納得して手にしたいという方の欲求にも応えることができるはず、と思いました。
そして立ち上がったのが、女性のための和漢方ブランド「HERBAL.」でした。
HERBAL.のコンセプトは「暮らしにホッと、あたたかさ」
漢方をもっと暮らしの身近に取り入れていただきたいという想いは、立ち上げ当初から変わっていないのですが、実は今と少し趣が違いました。
つづく