HERBAL.の誕生について・1

HERBAL.の誕生について・1

HERBAL.がブランドデビューしたのは2022年8月のこと。

構想が立ち上がったのはその1年以上前に遡ります。

 

2021年春、私を含めたマーケティングメンバーは、ある問題を抱えていました。

「どんなお客様が、うちのお薬を飲んでくれているのかが分からない」

「和漢薬や漢方の良さをもっと広めたい、けれど何から手をつければいいのか・・」

 

私たちには昭和の時代から一貫して作り続けてきた和漢薬があります。

ニキビから腰痛、膀胱炎、はたまた糖尿病まで幅広く取り扱い、今日までその和漢薬を愛してくださっているお客様のおかげで作り続けて来られました。

 

それは紛れもない事実。

 

しかし、その自分たちがつくった和漢薬を自らの手でお客様のもとへ届けられる術を持っておらず、いつのまにかお客様と私たちの間の共通言語は、手にとっていただく「商品」。この1点のみになっていました。

 

メーカーとして、商品が最も大切な肝であることは当たり前ですが、商品だけではどうしても一方通行で、お互いを見ているようで見えていない感じが否めない。

 

お客様が今何に悩み、どんなものを求め、何を期待しているのか、どういったシチュエーションで和漢薬を選ぶのかが、想像の域を越えられません。

 

お客様にとっても商品のことは知っていただけても、その成り立ちや背景などその先のことは知りようがないのです。

 

また、和漢や漢方について語る場所が必要だということも感じていました。

 

キャッチコピーなど創意工夫を凝らし、端的に分かりやすくと意識すればするほど、和漢の本当の良さ、みたいなところから遠ざかっていく気がしました。

 

商品そのものに書ける内容には限界があります。和漢薬の素晴らしさを表現するには、10×8㎝のパッケージだけでは小さすぎるのです。

 

そうして出てきたのが、D2Cブランドをやろう!という案でした。

 

つづく

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