kitchen #02
ずいぶんと日差しがやわらかくなってきた。
春分を迎えると、昼と夜の長さが同じくらいになるらしい。
1日がゆっくり長く過ぎていくような気がします。
少し気分を変えたくて、お茶に棗(なつめ)を一粒入れてみました。
乾燥した赤い実が水分を吸って、少しずつふやけていくから最後はそのまま齧って食べてしまおう。
りんごみたいな甘酸っぱさと食感が加わって、さらに一味楽しめます。
今回は金花茶というキンモクセイのウーロン茶に入れましたが、西洋ハーブの紅茶などにも合いますよ。
棗は、からだの気と血を補ってくれる果実。
体を温めたり、気分を落ち着けてストレスをやわらげてくれたりします。
この冬から春にかけての季節の変わり目、どことなくソワソワと落ち着きませんね。
新しい生活を前に漠然と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
自分だけのお気に入りにちょっと一工夫して、気分転換してみてくださいね。